食業界雑記  |

腎臓病患者向けの食事療法

腎臓病は、自覚症状が少ないといわれている病気です。徐々に病気が進行し、体の不調が見られないまま過ごすという人がほとんどです。

 

腎臓病が発覚するケースは、定期健診で行う尿検査が多いです。腎臓は体内の物質や水分を濾過し、流し出す臓器ですから、正常に機能していないと、尿に糖や蛋白、血液が流れでてきます。検査前の食事の影響など、一時的なケースもありますので、そこで異常値が出た場合、再検査や精密検査をしていきます。

 

定期健診をされている方は、比較的初期の段階で発覚するのですが、ひどい場合は定期健診を何年も受診しておらず、腎不全を起こして病院に運ばれるケースもあります。こうなると、最悪の場合、腎機能が停止し、死に至る可能性すらあります。

 

とはいえ、腎臓病になっていないのに、腎臓病を気にして生活する人も少ないと思いますので、まずは定期健診をしっかりうけることです。日常的にできる腎臓病の対策としては日頃の生活習慣が大事と言われます。野菜や果物をたくさん食べることで腎臓病になるリスクが少なくなります。

 

ただ腎臓病になった人も病気を改善するには食事療法が良いとされています。どのような栄養を取ったらよいかしっかり確認したうえで、味も美味しい食事をつくれればよいですが、正しい知識と料理の腕がないと毎日用意するのはなかなか難しいでしょう。そこで最近注目されているのが食事療法に用いられる「宅配食」です。

 

腎臓病向けもあれば糖尿病向けなど種類もいろいろあり、食事療法をしたくても自宅で用意するのが難しい、という人の頼もしい味方となっています。こういったサービスを上手につかってサポートする側の負担を軽減しながら上手に病気とつきあっていきたいものですね。